無敵囲いの研究の第二回目です。
part1では、無敵囲いの最序盤では、最初の3手は一手指すごとにエフェクトが出るという導入から始めました。

前回↓
棋ウォーズで唯一エフェクトが三連で出る戦法【無敵囲い研究part1】


今回は、実際に無敵囲いを実践投入していこうという記事になります。

無敵囲いを実践投入=無敵囲いからどう発展させるか

という意味になりますので、無敵囲いを崩し、どのように戦うのか、というのが本題になります。
2021-11-04 (3)
まず、この状態からどのような形に発展させられるかを考えてみましょう。

漫画「ハチワンダイバー」で登場した無敵囲いは、カニカニ銀に発展させることで戦える形にしていました。
2021-12-11 (2)
考え方はこれと同じです。
銀を繰り出して中央に厚い中飛車で戦う、この戦い方に無敵囲いは最高の適性があると言えます。

なるほど、じゃあカニカニ銀にして戦えばいいんだ!!

いやいや、待てと。
今回は、無敵囲いをシステム戦法にしていきます。

ポイントとなるのは、パターンの掛け合わせです。
何のパターンだよ、と思った方、一つずつ解説します。

まず、銀の繰り出し方のパターンを考えると、
カニカニ銀の形に構えるパターン(画像1枚目)
5六銀と4六銀を組み合わせたパターン(画像2枚目)
5六銀と6六銀を組み合わせたパターン(画像3枚目)
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これらの3パターンを、相手の形に合わせて変えていくということになります。
対四間飛車ならパターン3、対中飛車ならパターン1…みたいな感じですね。

次に、玉型のパターンも相手によって変えることが出来ます。
これに関してはどう囲っても薄くなってしまうので、左右どちらかに囲うかの違いになります。
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単に相手が振り飛車か居飛車かで使い分ける感じですね。
唯一相手が中飛車の時には迷いそうですね。


最後に、角をどう使うか、という点をパターンで変えます。
無敵囲いの初期位置では角道を開けていません。これを最大限活かしましょう。
角道を開けない場合、角道を開けた場合の2パターンになります。
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角道を開けた場合は結構オーソドックスな形とも言えそうです。
角道を閉じた場合は引き角で使うことになるでしょう。
角を出る場所を確保するために6六銀、5六銀の構えに銀を繰り出していくのが良いでしょう。
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そして、▲6六角と出ると、▲5四歩の瞬間に角道が解放されフルアタックをかますことが出来そうですね。

以上、三つを紹介しましたが、
銀の繰り出し方×玉形×角の使い方
の掛け合わせを、相手の形に対して後出しして決めることにより、有利な局面を量産する、というシステム戦法としての運用を方針として研究していこうと思います。

次回は、この戦法にはこの形が強いという内容かもしくはパターンを拡大する内容になるかと思います。

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