Apery vs GPS fish 

今回は、低スペPCでソフト同士を戦わせる記事の第二弾
Apery vs GPS fish  をやっていきます。

Apery は前回の記事でも扱いました。
前回↓
【低スペ注意!!】【Apery vs Apery】お世話になったAI同士を50局戦わせる【自宅電王戦その1】


GPS fish とはどんな将棋ソフトなのかというと、
将棋ソフトを動かせる将棋盤ソフト「将棋GUI」に最初から入っている将棋ソフトです。
2021-12-06 (2)
インストールしなくても設定のところにいる(上の画像)。

現在では改良されていて、第22回世界コンピュータ将棋選手権では優勝する強豪AIになっています。
しかし、今回使っていくのは将棋GUIに元から入っているGPSfishを使っていきます。


~自宅電王戦ルール~
将棋GUIの自動対局を使って先後を25局で入れ替えて対局。
(同じソフト同士の対局では先後の入れ替えは無し)
一手30秒
千日手or200手を超えると引き分けとします。


[対局環境(低スペ注意!!)]
CPU:第8世代Core-i-3(2コア4スレッド)
高校時代にメインで使っていたノートパソコンです。
このパソコンに入れた将棋GUIで朝も夜もなく自動対局をさせます。


では、Apery VS GPSfish(デフォ)行ってみましょう

~リザルト~
Apery先手 GPSfish後手
Apery 25勝
GPSfish 0勝
引き分け 0局

戦型(先手,Aperyからの視点で判別)
角換わり 9局
相掛かり 9局
横歩取り 3局
矢倉 1局
対四間飛車 4局
対中飛車 2局

その他戦型不明

GPSfish先手 Apery後手
GPSfish 0勝
Apery 25勝
引き分け 0局

戦型(先手,GPSfishからの視点で判別)
角換わり 5局
相掛かり 5局
横歩取り 3局
矢倉 7局
四間飛車 2局
中飛車 3局
向飛車 1局

その他戦型不明

結果は、以上のようになりました。
全体的にAperyが圧勝している形になりました。デフォルトで入っているソフトとはいえ、ここまでの差が出るとは驚きです。
また、大きな特徴の一つが、GPSfishは振り飛車も指すという点ですね。
四間飛車に中飛車、これらをソフトが指すのは珍しいです。もしかしたら控えめな強さのソフトに見られる指し手なのでしょうか。
前回のApery vs Aperyでは振り飛車は一局も指されませんでしたし、今回の50局でもAperyは一度も飛車を振りませんでした。
2021-12-06 (5)
2021-12-06 (4)
GPSfishが振り飛車を指した例(上図)

普通に飛車を振り、美濃に組む将棋が何局か見られました。
これに対しAperyは穴熊などの持久戦の構えで対抗する形が多く、GPSfishが先手番の時の振り飛車率は後手番の時に比べて高く、先手番が戦法を選びやすい手番であることにもつながりそうですね。

50局中50局Apery勝ちと、AperyとGPSfishの対局の結果は、あまりに圧倒的なものでした。
この結果を受けて、次ではハンデを付けてどのくらいの実力差なのかを検証してみようかと思います。

令和 新手白書【角交換振り飛車・相振り飛車編】 (マイナビ将棋BOOKS) [ 片上大輔 ]

価格:1,749円
(2021/12/7 20:34時点)
感想(0件)


令和新手白書 振り飛車編 (マイナビ将棋BOOKS) [ 片上大輔 ]

価格:1,749円
(2021/12/7 20:37時点)
感想(0件)