将棋の初手は、大体は▲2六歩、▲7六歩の二つです。
他にも、前提となる戦法が決まっていれば▲5六歩や▲6八銀などもありますね。
というように、将棋の初手は使い分けられるものです。
じゃあ、将棋の初手、30通り、全部検証したくないと思いません?
というわけで、今回は将棋の初手を全てソフトにかけて評価値見ていこう!!という記事になります。
更に更に、評価値順にランキングを付けていこうと思います。
私個人的にはかなり気になる内容になりますね。
では、いきましょう!!
まず、検証をしていく環境についてです。
将棋ソフト:水匠3
パソコンCPU:RYZEN7 (4コア8スレッド)
大学生が普通に持っているノートパソコンのスペックです。
オンライン授業と並列した作業でもびくともしません。
次に、検証のルールについて。
初手を指して、ソフトの評価値が安定するまで放置、その評価値を記録します。
まず、初手を指す前一手も指されていない対局開始局面での評価値を記録します。

何も指されていない開始局面での評価値は先手+50点
これが先手と後手の差になりますね。初手を指す前後の基準にもあります。
では、1位からドンドンいきましょう。
1位 ▲2六歩 +63
堂々の初手一位は▲2六歩でした。

王道の初手ですね。
これといって言うことがあるわけではありませんが、基本的に居飛車しか指さないソフトらしい一手とも言えるのでしょうか。
納得の1位です。
2位 ▲7六歩 +53
第二位は飛車先の歩と並ぶ二大初手の角道を開ける▲7六歩でした。
これも納得です。

もちろん居飛車の戦法から、ソフトの採用は少ないですが振り飛車まで全てに対応してる初手です。
結局3手目には▲2六歩と突くのを考えると、1位と2位の差は何なのかが気になります。もしかしたらないのかもしれませんね。
3位 ▲7八金 +51
第三位は金を上がる▲7八金でした。

この初手が評価されている理由について詳しいことは分かりませんね。
居飛車を指す前提、相手も居飛車の前提なら当然の一手になり得ます。
しかし、一般的には振り飛車にされたとき陣形が難しいと言われており、相手が振り飛車にしたときの対応が気になるところです。
4位 ▲3八銀 +12
第四位は▲3八銀です。
正直言って30通りある初手の中で4番目に優秀な初手が▲3八銀であると誰が知っていたでしょうか。
ここからのランキングについては全く予想できないものになります。

▲3八銀は当然居飛車志向の手ですが、何故▲3八銀なのか、分からないところです。
棒銀から腰掛け銀まで広く見た銀上りです。しかし、5七に上がる選択肢は消えています。
5位 ▲1六歩 +2
第五位は飛車側の端歩を突く一手でした。

端歩を初手に選ぶ実戦はネット将棋ではよく見かけます。しかし、駒組になる手ではなく端歩。
端角の選択肢を作ることのできる角側の端歩ではなく、飛車側の端歩…なんですね。
その辺りは分からない所です。
最初の一手で端歩を突く一手が5位ということは、以下の25通りの初手は端歩の一手パス以下ということになってしまいます。端歩は一手パスとも言えますが確実にポイントを上げる手でもあります。ソフトの端歩への評価は私の認識より高いということでしょうか。
6位 ▲4八銀 ー2
ここから評価値が後手に触れ始めます。
対局開始局面では+50程度あったプラス評価も、下位25手では維持どころかマイナス評価な事には驚きです。
7位(同率6位) ▲6八玉 ー2

この一手は第一回将棋電王戦で初手で指され、新米長玉と命名された指し方の出だしになります。
高順位でのランクインになりました。
マイナス評価とはいえ、▲7八金や▲3八銀を除く金銀を動かす初手よりも優れているという点についてはかなり意外なところではないでしょうか。
8位 ▲9六歩 ー6
飛車側の端歩が5位だったのに対し、角側の端歩は8位にランクインです。
▲9六歩には▲9七角という一手を作り出す意味や、ソフトの好む居飛車では囲い側の端歩になるので、将来的に玉の逃げ道を作り出す意味もあります。
▲9六歩よりも、5位の▲1六歩の方が優秀である点はどこなのか、面白いところです。
9位 ▲5八玉 ー16
10位 ▲5八金右 ー20
11位 ▲3六歩 ー33
12位 ▲4八金 ー35
13位 ▲5六歩 ー43
初手中飛車宣言で良く用いられるこの▲5六歩は13位にランクインです。

13位と、真ん中よりは上とはいえ、実戦で多用されるだけあって順位に意外性を感じてしまいます。
やはり振り飛車自体の評価が高くないのか、もしくは序盤にこの歩を突くと角換わり的に良くないからか、その辺の理由がありそうです。
14位 ▲6八金 ー44
15位 ▲7八銀 ー50
16位 ▲6八銀 ー56
嬉野流の初手で名高い▲6八銀は16位にランクインです。

ソフト的には評価の高い戦法にはなりませんが、上級から高段の入り口ぐらいまでの範囲で猛威を振るっているのが嬉野流です。
評価関係なくおもしろい初手です。
17位 ▲3八金 ー63
18位 ▲4八玉 ー71
19位 ▲4六歩 ー78
20位 ▲6六歩 ー84
21位 ▲5八金左 ー138
この下からは後手に評価値が三桁触れていきます。
逆に言うと、1~20位まではマイナス100点以内におさまっていたということにもなります。
22位 ▲5八飛 ー157
初手に中飛車に構えるという出だしですね。
主に原子中飛車の戦法などで採用される初手です。
23位 ▲3八飛 ー158
24位 ▲6八飛 ー160
25位 ▲1八飛 ー168
26位 ▲7八飛 ー188
初手でいきなり三間飛車に構える、「猫だまし戦法」と呼ばれる指し方ですね。
名前が付いていて有名な指し方・初手でも下から5番目、意外ではありますね。
27位 ▲1八香 ー197
28位 ▲4八飛 ー207

30通りの初手の中での評価値ランキングワースト3は、▲4八飛でした。
ショテミギシ戦法という名前でアゲアゲさんの動画で見たことがあります。
29位 ▲9八香 ー217

ワースト2位になったのは▲9八香でした。
居飛車穴熊宣言という独特の初手です。
初手で居飛車穴熊を宣言したとしても、急戦で簡単に目論見を外すことが出来るので、将来無駄な一手になりやすく、納得の順位かもしれません。
30位 ▲8六歩 ー317

30ある初手の中から最も評価値の低い一手は、▲8六歩でした。
一手目から後手有利の判定を叩き出せる唯一の一手です。
2手目で△8四歩とされるだけで局面が怪しく思えてくる、最下位で納得の一手です。
以上、将棋の初手ランキング1位~30位でした。
あなたが好きな初手、実戦で用いる初手、これから指したい初手の順位は何位だったでしょうか?


他にも、前提となる戦法が決まっていれば▲5六歩や▲6八銀などもありますね。
というように、将棋の初手は使い分けられるものです。
じゃあ、将棋の初手、30通り、全部検証したくないと思いません?
というわけで、今回は将棋の初手を全てソフトにかけて評価値見ていこう!!という記事になります。
更に更に、評価値順にランキングを付けていこうと思います。
私個人的にはかなり気になる内容になりますね。
では、いきましょう!!
まず、検証をしていく環境についてです。
将棋ソフト:水匠3
パソコンCPU:RYZEN7 (4コア8スレッド)
大学生が普通に持っているノートパソコンのスペックです。
オンライン授業と並列した作業でもびくともしません。
次に、検証のルールについて。
初手を指して、ソフトの評価値が安定するまで放置、その評価値を記録します。
まず、初手を指す前一手も指されていない対局開始局面での評価値を記録します。

何も指されていない開始局面での評価値は先手+50点
これが先手と後手の差になりますね。初手を指す前後の基準にもあります。
では、1位からドンドンいきましょう。
1位 ▲2六歩 +63
堂々の初手一位は▲2六歩でした。

王道の初手ですね。
これといって言うことがあるわけではありませんが、基本的に居飛車しか指さないソフトらしい一手とも言えるのでしょうか。
納得の1位です。
2位 ▲7六歩 +53
第二位は飛車先の歩と並ぶ二大初手の角道を開ける▲7六歩でした。
これも納得です。

もちろん居飛車の戦法から、ソフトの採用は少ないですが振り飛車まで全てに対応してる初手です。
結局3手目には▲2六歩と突くのを考えると、1位と2位の差は何なのかが気になります。もしかしたらないのかもしれませんね。
3位 ▲7八金 +51
第三位は金を上がる▲7八金でした。

この初手が評価されている理由について詳しいことは分かりませんね。
居飛車を指す前提、相手も居飛車の前提なら当然の一手になり得ます。
しかし、一般的には振り飛車にされたとき陣形が難しいと言われており、相手が振り飛車にしたときの対応が気になるところです。
4位 ▲3八銀 +12
第四位は▲3八銀です。
正直言って30通りある初手の中で4番目に優秀な初手が▲3八銀であると誰が知っていたでしょうか。
ここからのランキングについては全く予想できないものになります。

▲3八銀は当然居飛車志向の手ですが、何故▲3八銀なのか、分からないところです。
棒銀から腰掛け銀まで広く見た銀上りです。しかし、5七に上がる選択肢は消えています。
5位 ▲1六歩 +2
第五位は飛車側の端歩を突く一手でした。

端歩を初手に選ぶ実戦はネット将棋ではよく見かけます。しかし、駒組になる手ではなく端歩。
端角の選択肢を作ることのできる角側の端歩ではなく、飛車側の端歩…なんですね。
その辺りは分からない所です。
最初の一手で端歩を突く一手が5位ということは、以下の25通りの初手は端歩の一手パス以下ということになってしまいます。端歩は一手パスとも言えますが確実にポイントを上げる手でもあります。ソフトの端歩への評価は私の認識より高いということでしょうか。
6位 ▲4八銀 ー2
ここから評価値が後手に触れ始めます。
対局開始局面では+50程度あったプラス評価も、下位25手では維持どころかマイナス評価な事には驚きです。
7位(同率6位) ▲6八玉 ー2

この一手は第一回将棋電王戦で初手で指され、新米長玉と命名された指し方の出だしになります。
高順位でのランクインになりました。
マイナス評価とはいえ、▲7八金や▲3八銀を除く金銀を動かす初手よりも優れているという点についてはかなり意外なところではないでしょうか。
8位 ▲9六歩 ー6
飛車側の端歩が5位だったのに対し、角側の端歩は8位にランクインです。
▲9六歩には▲9七角という一手を作り出す意味や、ソフトの好む居飛車では囲い側の端歩になるので、将来的に玉の逃げ道を作り出す意味もあります。
▲9六歩よりも、5位の▲1六歩の方が優秀である点はどこなのか、面白いところです。
9位 ▲5八玉 ー16
10位 ▲5八金右 ー20
11位 ▲3六歩 ー33
12位 ▲4八金 ー35
13位 ▲5六歩 ー43
初手中飛車宣言で良く用いられるこの▲5六歩は13位にランクインです。

13位と、真ん中よりは上とはいえ、実戦で多用されるだけあって順位に意外性を感じてしまいます。
やはり振り飛車自体の評価が高くないのか、もしくは序盤にこの歩を突くと角換わり的に良くないからか、その辺の理由がありそうです。
14位 ▲6八金 ー44
15位 ▲7八銀 ー50
16位 ▲6八銀 ー56
嬉野流の初手で名高い▲6八銀は16位にランクインです。

ソフト的には評価の高い戦法にはなりませんが、上級から高段の入り口ぐらいまでの範囲で猛威を振るっているのが嬉野流です。
評価関係なくおもしろい初手です。
17位 ▲3八金 ー63
18位 ▲4八玉 ー71
19位 ▲4六歩 ー78
20位 ▲6六歩 ー84
21位 ▲5八金左 ー138
この下からは後手に評価値が三桁触れていきます。
逆に言うと、1~20位まではマイナス100点以内におさまっていたということにもなります。
22位 ▲5八飛 ー157
初手に中飛車に構えるという出だしですね。
主に原子中飛車の戦法などで採用される初手です。
23位 ▲3八飛 ー158
24位 ▲6八飛 ー160
25位 ▲1八飛 ー168
26位 ▲7八飛 ー188
初手でいきなり三間飛車に構える、「猫だまし戦法」と呼ばれる指し方ですね。
名前が付いていて有名な指し方・初手でも下から5番目、意外ではありますね。
27位 ▲1八香 ー197
28位 ▲4八飛 ー207

30通りの初手の中での評価値ランキングワースト3は、▲4八飛でした。
ショテミギシ戦法という名前でアゲアゲさんの動画で見たことがあります。
29位 ▲9八香 ー217

ワースト2位になったのは▲9八香でした。
居飛車穴熊宣言という独特の初手です。
初手で居飛車穴熊を宣言したとしても、急戦で簡単に目論見を外すことが出来るので、将来無駄な一手になりやすく、納得の順位かもしれません。
30位 ▲8六歩 ー317

30ある初手の中から最も評価値の低い一手は、▲8六歩でした。
一手目から後手有利の判定を叩き出せる唯一の一手です。
2手目で△8四歩とされるだけで局面が怪しく思えてくる、最下位で納得の一手です。
以上、将棋の初手ランキング1位~30位でした。
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