嬉野流の更なる可能性として、嬉野流振り飛車について考えているのですが、
嬉野流向飛車や、嬉野流中飛車は有力ということが良く知られています。
この記事では…
じゃあ、
嬉野流四間飛車、嬉野流三間飛車もやれるんじゃ?
という開拓について、書いていきます。
前回
嬉野流ならなんでも強い説【嬉野流四間飛車研究part1】
この記事は導入だけですが、こちらの続きになります。
今回は嬉野流四間飛車の長所と短所について見ていきます。
いや、内容では見ていくのは殆ど短所についてになります。
研究していく上での壁を確認しにいきます。
まず、嬉野流四間飛車というのは、

嬉野流から四間飛車に構える戦い方で、ここから引き角と5三の銀を活かして戦います。

このような形で居飛車に対して戦うのが理想です。
角も銀も使えていますね。
これが実現可能か、嬉野流四間飛車は実践投入可能か、という課題で研究を進めていきます。
まず、嬉野流四間飛車の長所と短所について
長所
・角道を開けず引き角に構える特殊な振り飛車の立ち回りができる
・嬉野流(居飛車)を偽装して振り飛車にして相手の作戦を揺さぶることが出来る
・角銀飛車の連携による攻めが可能
・美濃囲いに組むことが出来る
・飛車を振るまでは奇襲の王様・嬉野流
短所
・飛車を振った瞬間の駒の連結が悪く、序盤で立ち遅れる
・相手が居飛車の時には金が分裂し、囲いが片美濃囲いになる
・飛車先の歩が伸びるのが遅く、攻めが遅い
・囲いが組めないまま戦いになることが多い
といった感じです。
実際、これは実戦で指していても感じますね。
いつも出だしが遅いです。
更に相手の攻め方次第ではこちらの囲いすら完成せずに相手からの攻めに対応しなければならないことも多々あります。
特に問題となるのは、相手の速攻棒銀です。
嬉野流には速攻棒銀に対して攻めの銀を左辺に使い受ける手があり、角を出る手も合わせて棒銀に対する耐性が十分にあります。
(参考図、高段のレベルになるとダメみたいですが)

しかし、嬉野流四間飛車では、飛車を振った時の愚形が祟り、
この▲4六角が指せません。

この速攻棒銀への受けが象徴するように、この嬉野流四間飛車は序盤の早い段階での性能が非常に良くないです。
立ち上がりが遅く、大駒の働きが悪いです。
銀を使うためには飛車先を突けませんし、飛車を6九に引かない限り角も使えません。
これが…嬉野流四間飛車の最大の壁となっております。
これらの壁を、これからの研究で越えていきたいと思います…
目標はというと、対〇〇なら使える、等の結論を導き出すことですね。
次回から具体的なアイデアを試していくので、是非見て下さい。

嬉野流向飛車や、嬉野流中飛車は有力ということが良く知られています。
この記事では…
じゃあ、
嬉野流四間飛車、嬉野流三間飛車もやれるんじゃ?
という開拓について、書いていきます。
前回
嬉野流ならなんでも強い説【嬉野流四間飛車研究part1】
この記事は導入だけですが、こちらの続きになります。
今回は嬉野流四間飛車の長所と短所について見ていきます。
いや、内容では見ていくのは殆ど短所についてになります。
研究していく上での壁を確認しにいきます。
まず、嬉野流四間飛車というのは、

嬉野流から四間飛車に構える戦い方で、ここから引き角と5三の銀を活かして戦います。

このような形で居飛車に対して戦うのが理想です。
角も銀も使えていますね。
これが実現可能か、嬉野流四間飛車は実践投入可能か、という課題で研究を進めていきます。
まず、嬉野流四間飛車の長所と短所について
長所
・角道を開けず引き角に構える特殊な振り飛車の立ち回りができる
・嬉野流(居飛車)を偽装して振り飛車にして相手の作戦を揺さぶることが出来る
・角銀飛車の連携による攻めが可能
・美濃囲いに組むことが出来る
・飛車を振るまでは奇襲の王様・嬉野流
短所
・飛車を振った瞬間の駒の連結が悪く、序盤で立ち遅れる
・相手が居飛車の時には金が分裂し、囲いが片美濃囲いになる
・飛車先の歩が伸びるのが遅く、攻めが遅い
・囲いが組めないまま戦いになることが多い
といった感じです。
実際、これは実戦で指していても感じますね。
いつも出だしが遅いです。
更に相手の攻め方次第ではこちらの囲いすら完成せずに相手からの攻めに対応しなければならないことも多々あります。
特に問題となるのは、相手の速攻棒銀です。
嬉野流には速攻棒銀に対して攻めの銀を左辺に使い受ける手があり、角を出る手も合わせて棒銀に対する耐性が十分にあります。
(参考図、高段のレベルになるとダメみたいですが)

しかし、嬉野流四間飛車では、飛車を振った時の愚形が祟り、
この▲4六角が指せません。

この速攻棒銀への受けが象徴するように、この嬉野流四間飛車は序盤の早い段階での性能が非常に良くないです。
立ち上がりが遅く、大駒の働きが悪いです。
銀を使うためには飛車先を突けませんし、飛車を6九に引かない限り角も使えません。
これが…嬉野流四間飛車の最大の壁となっております。
これらの壁を、これからの研究で越えていきたいと思います…
目標はというと、対〇〇なら使える、等の結論を導き出すことですね。
次回から具体的なアイデアを試していくので、是非見て下さい。
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