マイナー囲いってみんな大好きですよね?
私もカタツムリ囲いとかに可能性を感じて研究していたりするので、大好きです。

今回は、マイナー囲いについて、ネットの大海から拾えるだけ拾って紹介しようと思います。
今回私が紹介するのは、
・一般的に指されない囲い(プロの実践例など)
・狙わないと作ることのできない形の囲い
・一定以上の強みがある囲い
の三つの条件に当てはまる囲いです。
名前は付いているけど欠陥だらけで用いるメリットが一つも無いような囲いや、
名前は良く知られていないけれど、指していたら自然に完成してしまう囲いについては取り上げません。
例えば、カブト囲いという囲いがありますが(画像)

こちらの囲いは、角換わりを指していたら自然に発生する囲いであるため、取り上げません。
というように、「よく見るけど名前あったんだ」という反応が出るような囲いは今回の対象外です。
では、どんどん紹介していきます。
居飛車の囲い編
・文鎮囲い

文鎮囲いというのは、地下鉄飛車の作戦で多用される囲いです。
正確には左の銀玉金金の形を指していて、平べったい囲いなので相手から仕掛けにくいという利点もありそうです。
・一文字矢倉

矢倉の金駒が三段目で一直線に並んでいることからこの名前が付いたものだと思います。
2筋方面は薄そうですが、上からの攻めには柔軟性を持って受け止めることができたり、弱点である横からの攻めも、囲いを補強しながら戦えばかなり強そうです。
・悪形矢倉

悪形とある通り、わざわざ悪形に組んだ矢倉ですね。
金が桂馬や角の利きに直撃するのがマイナスポイントです、
良いところを挙げるなら、2七に三枚利いているという点でしょうか、棒銀など2筋からの攻めなら鉄壁を発揮しそうです。
・無責任矢倉

無責任とあるように、矢倉を組んだにも関わらず、玉が入城しないという囲いになります。
現代将棋であればバランス型の一言で説明が付きそうですが、バランス型に組みたいならわざわざ矢倉にする意味があまり思いつきません。
しかし、個人的に可能性はめちゃくちゃ感じます。
・カギ囲い

カギ囲いとは、角落ちの上手が指す囲いで、右の金銀の形がカギの形であることからカギ囲いと呼ばれています。
銀が逃げ道を塞いでいて、金銀の連結も固くないように見えますが、全方向に対して一定の防御力はあると思います。
特に私は桂頭が気になりますね。
・金冠

金冠とある通り、玉の真上を金が守っています。
銀冠と比べると駒の連結が甘く、横からの攻めに弱くなっています。
しかし、上からの攻めには強く、相居飛車で用いると有力です。
・かんぴょう囲い

銀冠から▲9七香、▲9八玉とした囲い。
端攻めに対する耐性や、玉が一路遠いことによる防御力がありそうです。
更に桂馬を活用してこちらからの端攻めが強いのでは?
・▲7八金型天守閣囲い

私も調べるまで見たことも無かった囲いです。
従来の発想では指されず、上からの攻めが玉に直撃するのが難点です。
しかし、この形の囲いを終盤に横から崩して寄せるのはかなり厄介に思えます。
・チョコレート囲い

先ほど紹介した「天守閣囲い」を発展させた囲いです。
横から、下からの攻撃に対する防御力はかなり高いように思えます。
しかし、上からの攻めには弱いことには変わらないですね。
・カタツムリ囲い

私も少しずつ研究を進めているカタツムリ囲いです。
鉄壁の防御、カタツムリ囲い【カタツムリ囲い研究part1】 : 黒船の将棋研究ノート (livedoor.jp)
金銀4枚の防御力で中央近辺の突破は難しいです。
しかし、インターネットの荒波の中では、カタツムリ囲いの定義は割れていて、

このような囲いをカタツムリ囲いと呼んだり、
・金銀四枚が正方形に並んでいればカタツムリ
・駒が密集していればカタツムリ
などと、定義が分かれているところです。
金銀四枚正方形の方のカタツムリ囲いは、私の研究ではかなり有力で、
足りないと思われる攻撃面を工夫すると相当戦える戦法に化けます。
推しです。
・あずまや囲い

高田流変幻位取りという戦法で用いられる囲い(??)です。
居飛車でも振り飛車でも戦うことができ、
相手の動きに合わせて柔軟に指し方を変える指し方ができるのが強みです。
・空中楼閣

空中楼閣は、その名の通り空中、つまり中段に玉を囲う囲いです。
正確な定義は示されておらず、4段目の端玉にしたり、金銀を全て四段目に配置したりと、恐らく空中楼閣の定義は玉を四段目に囲うこと、だと思われます。
中段の玉寄せにくし、と言うように寄りにくい玉に、入玉を狙いやすいのが特徴。
しかし、組むまでの手数と、上から物量で攻められると崩壊しそうなところが難点。
振り飛車の囲い
・美濃穴熊

美濃囲いに左辺の銀を大移動させて穴熊囲いの2八まで持ってきた囲い。
防御力は間違いなく最強クラスですね。
これでは金銀四枚が囲いに張り付いて左辺が甘くなるので、左金が左辺の攻撃陣にいるタイプの振り飛車で用いられやすそうです。
・銀多伝

2枚落ちの将棋や、右玉を発展させたときに用いられる囲いです。
4筋の位を取っているというアドバンテージが非常に大きく、中央の勢力を活かした戦いができる中飛車と相性が良いです。
・金多伝

こちらも銀多伝同様、駒落ちの下手が用いる囲いです。
位を取っているという点がウリなのも銀多伝と同じになっています。
右玉で指されない分出現頻度は低いのは間違いないですね。
以上、マイナー囲いについて紹介してきましたが、気に入るようなものは見つかりましたか?
やはり、実用性が低い、大きな難点がある、相手を選ぶなどの問題から実戦で現れず、認知度が低いという囲いばかりでしたね。
機会があれば将棋の新たな可能性ということで研究してみたいですよー。

私もカタツムリ囲いとかに可能性を感じて研究していたりするので、大好きです。

今回は、マイナー囲いについて、ネットの大海から拾えるだけ拾って紹介しようと思います。
今回私が紹介するのは、
・一般的に指されない囲い(プロの実践例など)
・狙わないと作ることのできない形の囲い
・一定以上の強みがある囲い
の三つの条件に当てはまる囲いです。
名前は付いているけど欠陥だらけで用いるメリットが一つも無いような囲いや、
名前は良く知られていないけれど、指していたら自然に完成してしまう囲いについては取り上げません。
例えば、カブト囲いという囲いがありますが(画像)

こちらの囲いは、角換わりを指していたら自然に発生する囲いであるため、取り上げません。
というように、「よく見るけど名前あったんだ」という反応が出るような囲いは今回の対象外です。
では、どんどん紹介していきます。
居飛車の囲い編
・文鎮囲い

文鎮囲いというのは、地下鉄飛車の作戦で多用される囲いです。
正確には左の銀玉金金の形を指していて、平べったい囲いなので相手から仕掛けにくいという利点もありそうです。
・一文字矢倉

矢倉の金駒が三段目で一直線に並んでいることからこの名前が付いたものだと思います。
2筋方面は薄そうですが、上からの攻めには柔軟性を持って受け止めることができたり、弱点である横からの攻めも、囲いを補強しながら戦えばかなり強そうです。
・悪形矢倉

悪形とある通り、わざわざ悪形に組んだ矢倉ですね。
金が桂馬や角の利きに直撃するのがマイナスポイントです、
良いところを挙げるなら、2七に三枚利いているという点でしょうか、棒銀など2筋からの攻めなら鉄壁を発揮しそうです。
・無責任矢倉

無責任とあるように、矢倉を組んだにも関わらず、玉が入城しないという囲いになります。
現代将棋であればバランス型の一言で説明が付きそうですが、バランス型に組みたいならわざわざ矢倉にする意味があまり思いつきません。
しかし、個人的に可能性はめちゃくちゃ感じます。
・カギ囲い

カギ囲いとは、角落ちの上手が指す囲いで、右の金銀の形がカギの形であることからカギ囲いと呼ばれています。
銀が逃げ道を塞いでいて、金銀の連結も固くないように見えますが、全方向に対して一定の防御力はあると思います。
特に私は桂頭が気になりますね。
・金冠

金冠とある通り、玉の真上を金が守っています。
銀冠と比べると駒の連結が甘く、横からの攻めに弱くなっています。
しかし、上からの攻めには強く、相居飛車で用いると有力です。
・かんぴょう囲い

銀冠から▲9七香、▲9八玉とした囲い。
端攻めに対する耐性や、玉が一路遠いことによる防御力がありそうです。
更に桂馬を活用してこちらからの端攻めが強いのでは?
・▲7八金型天守閣囲い

私も調べるまで見たことも無かった囲いです。
従来の発想では指されず、上からの攻めが玉に直撃するのが難点です。
しかし、この形の囲いを終盤に横から崩して寄せるのはかなり厄介に思えます。
・チョコレート囲い

先ほど紹介した「天守閣囲い」を発展させた囲いです。
横から、下からの攻撃に対する防御力はかなり高いように思えます。
しかし、上からの攻めには弱いことには変わらないですね。
・カタツムリ囲い

私も少しずつ研究を進めているカタツムリ囲いです。
鉄壁の防御、カタツムリ囲い【カタツムリ囲い研究part1】 : 黒船の将棋研究ノート (livedoor.jp)
金銀4枚の防御力で中央近辺の突破は難しいです。
しかし、インターネットの荒波の中では、カタツムリ囲いの定義は割れていて、

このような囲いをカタツムリ囲いと呼んだり、
・金銀四枚が正方形に並んでいればカタツムリ
・駒が密集していればカタツムリ
などと、定義が分かれているところです。
金銀四枚正方形の方のカタツムリ囲いは、私の研究ではかなり有力で、
足りないと思われる攻撃面を工夫すると相当戦える戦法に化けます。
推しです。
・あずまや囲い

高田流変幻位取りという戦法で用いられる囲い(??)です。
居飛車でも振り飛車でも戦うことができ、
相手の動きに合わせて柔軟に指し方を変える指し方ができるのが強みです。
・空中楼閣

空中楼閣は、その名の通り空中、つまり中段に玉を囲う囲いです。
正確な定義は示されておらず、4段目の端玉にしたり、金銀を全て四段目に配置したりと、恐らく空中楼閣の定義は玉を四段目に囲うこと、だと思われます。
中段の玉寄せにくし、と言うように寄りにくい玉に、入玉を狙いやすいのが特徴。
しかし、組むまでの手数と、上から物量で攻められると崩壊しそうなところが難点。
振り飛車の囲い
・美濃穴熊

美濃囲いに左辺の銀を大移動させて穴熊囲いの2八まで持ってきた囲い。
防御力は間違いなく最強クラスですね。
これでは金銀四枚が囲いに張り付いて左辺が甘くなるので、左金が左辺の攻撃陣にいるタイプの振り飛車で用いられやすそうです。
・銀多伝

2枚落ちの将棋や、右玉を発展させたときに用いられる囲いです。
4筋の位を取っているというアドバンテージが非常に大きく、中央の勢力を活かした戦いができる中飛車と相性が良いです。
・金多伝

こちらも銀多伝同様、駒落ちの下手が用いる囲いです。
位を取っているという点がウリなのも銀多伝と同じになっています。
右玉で指されない分出現頻度は低いのは間違いないですね。
以上、マイナー囲いについて紹介してきましたが、気に入るようなものは見つかりましたか?
やはり、実用性が低い、大きな難点がある、相手を選ぶなどの問題から実戦で現れず、認知度が低いという囲いばかりでしたね。
機会があれば将棋の新たな可能性ということで研究してみたいですよー。
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